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「本当に憎たらしい人ね!、傷口に塩を刷り込むような真似をするのね……」
「ハハッ、やっちまった事は事実なんだ、観念するんだな大尉殿」
狭いコックピットの中で、豪一は快活に笑い声を上げる。ドブスレンコ大尉は不愉快気味に口元をへの字に曲げて腕組みをすると口を開いた。
「そうやって、いつまで笑ってるつもり?、あの娘は発見できたの?」
「心配はいらねぇよ、あいつ(エリカ)は獣並みの嗅覚で俺の居場所を嗅ぎ付けて来やがるだろうよ!!」
ドブスレンコ大尉は、その言葉に背筋を凍らせる。エリカの強烈な復讐心はそのまま裏返って、人類に対する激しい攻撃性に転じていたからだ。
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