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「おっ……、お袋……、オヤジも一緒か!?」
そこには、1ヶ月前に死んだはずの豪一の両親が立っていた。
「なんとか間に合ったみたいだがぁ、豪一」
そう言って、笑顔で答えるのは、母親の響子だった。豪一は、母親の言う意味が分からず首をかしげる。
「49日の事ね」
豪一の後ろから、エリカが答えた、響子は微笑みながら静かに頷きエリカに向かい語り掛けた。
「お久しぶりだがぁ、エリカさん。元気そうで安心しただわ」
死んだはずの人間から、元気そうだと言われ、エリカは苦笑いする。しかし響子の姿を見て、何かホッとする気持ちになったのも事実だった。
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