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「で、どうなんだい、お2人さん」
響子の言葉に、豪一とエリカの2人はお互いの顔を見合わせる。
「どうってのは、なんだょ……」
豪一の的を得ない答えに響子は、呆れながらエリカに向かってお手上げのポーズを取り小首を傾げる。
「何ですか、そのアメリカ人みたいなゼスチャーは」
そう言って、エリカはクスクスと笑いながら。一息付くと響子に向かって口を開いた。
「心配をお掛けしてすみません、今の仕事が終わったら一緒になろうと思っています」
その言葉に豪一が目を剥いて反応する。そんな予定は全く無いからだ。彼はエリカに批判的な眼差しを向け口を尖らせる。
「少尉殿、そんな話しは聞いてないんだが……」
エリカの表情が一変すると、鋭い肘鉄が豪一のボディに食い込む。悶絶する豪一を置き去りにしてエリカは話しを続ける。
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