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「ルークさんの言う通りだよ轟お兄ちゃん」
豪一は、そう呼ばれてマリナの方を向くと自らの疑問点を彼女に問いかけた。
「そう言われるとマリナ、キミの死も必然的って事になるぞ、そいつが少尉殿の心の闇を作り出したんだぞ!!」
豪一はマリナを激しく責める。ゴツい身体の豪一が小さな身体のマリナを揺さぶる様子は余り見られたものではない。たまりかねたエリカが叫ぶ。
「いい加減にしなさい、轟二曹、貴方だけじゃないのよ、ここにいる全員が抱えてるのよ……」
「死んでも抱えるのか……、永遠に悩み続けるのか……」
豪一はエリカの顔を真剣な眼差しで見つめる。その瞳には苦悩の色が浮かんでいる。
「轟二曹、生命は永遠なのよ」
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