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「当たり前だ!!、あんたは今、戦争してんだろーっ!!米軍と!」
「あら?、心配ないわよ戦線は膠着してるから」
アルケミアはあっけらかんと答えるが豪一は憮然とした表情で彼女を睨み付けていた。
「轟二曹、その人に何を言っても無駄よ……、神様はワガママだから」
エリカは、そう言うと涼しげな表情の中に意地の悪い笑みを浮かべるアルケミアをやはり軽く睨み付けていた。
「あら~、お二人さん、ずいぶんご立腹な様子ねぇ……、せっかくの感動の再会なのに、少しは喜びなさいよ」
アルケミアの言葉は2人の怒りに油を注いだのだった。
「誰の思惑でこんな状況になったと思ってんだ!!」
「そう!!、アルケミア、貴女の責任よ!!」
2人から同時に批難の口撃を受けてもアルケミアは態度を改める事なく逆に豪一とエリカに静かだが威圧的な視線を向けたのだった。
「あなた方は、何故、この場所(生死の巡間)に来れたのか疑問に思わない?」
アルケミアの問いかけに、2人は一瞬、言葉を失うとお互いの顔を見つめた。
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