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『誰がその原因をつくったんだ!!』
豪一とエリカはほとんど同時にアルケミアに突っ込みを入れていた。本人は致って普通に行動するのだが、その事自体が人間の世界に多大な影響を与えることには余り頓着していないようだった。
「でもねぇ……、私の力を駆使しても、この川の向こう側には行けないのよ……」
しみじみと語るアルケミアの隣にいるエリカの母親は静かに頷くと、豪一とエリカに向かって口をひらいた。
「生者は渡る事を許されない川なのよココは」
「でも……、母さん、こちら側に来てるじゃない?」
エリカは母親に疑問をぶつけるが、彼女は慌てる事なく答える。
「この川は2つの世界の境界線、つまり、緩衝帯なのよ、だから私達も岸辺なら存在できるのよ」
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