彼岸の彼方

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「朝鮮半島の軍事境界線みたいなもんだな!」 豪一の言葉にエリカは眉間にシワを寄せて鋭い視線を送った。 「そんな物騒なモノと一緒にしないでくれる!!」 「物騒と言えば、物騒かもね……、渡ってしまえば如何なる手段を講じても生者は還る事の出来ない境界線だからね」 アルケミアは頷きながら、自らの力を持ってしても"死者の国"には至れない事を暗に示していた。 「何人たりとも、"宇宙の理"を曲げる事は出来ないと言うことだ」 アルケミアの言葉に重ねる様にルークが答える。
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