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「でもよ、居るんだろ。その"理"をねじ曲げる連中がよ!!」
その言葉と共に豪一はアルケミアに鋭い視線を向けた。彼女は鼻から軽く息を抜くとポツリと答える。
「私がねじ曲げられるのは、空間位よ……、"理"は変えられないわ」
アルケミアの後ろにいたルークが補足する様に口を開き喋り始めた。
「問題は既に、君達の世界だけには留まらなくなっているんだよ、ギガントは彼岸側にも出現し始めてね」
ルークの言葉に豪一とエリカは驚きの表情を浮かべた。彼の話しだとギガントは極楽の諸天や神々達を始め、地獄の鬼や獄卒と血みどろの死闘を演じているという。
「アイツらは、神話の世界の生き物ばりに活躍してるじゃあねぇか!?」
豪一は感心半分、呆れ半分な気持ちを露吐するがエリカは違う目線で物事を見ていた。
「アルケミア以外にギガントを操る人物や勢力が存在するのねルーク?」
エリカの言葉にルークは、静かに頷きアルケミアに視線を移した。
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