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やがて、シュミレーターが静止する。後ろ部分がせりだしハッチが開く。ゲル状ゼリー体の中から、女性の右腕が中からヌルリと飛び出して外へ伸びていき、肩、頭と順番に姿を表していく。その端正な顔を半分程、マスク状の装置具に覆われていた。
エリカの粘液にまみれて全身が濡れ光る様は、例えようも無いほどエロチックだった。
豪一がゴクリと生唾を飲む音が響く。ナターシャは、口元を歪ませ、その姿を見ていた。
「あっ、終わったようね、下に行きましょう」
階段を下りながらナターシャはエリカに声を掛けた。
「エリカ、貴女の相棒が来てくれたわよ!!」
その、ナターシャの声に反応して、エリカは階段を見上げた。
「相棒って、ダレなの、ナターシャ?」
エリカは怪訝そうな顔でナターシャの背後に居る、豪一の姿をその目に捉えていた。
「誰かと思ったら、筋肉ゴリラ君じゃない!!」
エリカの言葉に反応して、豪一の眉間に深いシワが刻まれる。
「ゴリラじゃない!!、豪一だ、豪一!!」
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