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豪一の下半身の変化に気づいたエリカは唖然とした表情で彼の顔を見つめる。
「なっ、なに下半身のモノおっ立ててんのよ!!」
エリカは、そう言うと豪一の頬を思い切り平手打ちで叩くのだった。
(うへー、何てヤツだ、いきなり叩くか普通!?)
豪一は、自分が原因である事を棚に上げて、エリカに対して心の中で叫んでいた。
「だから、あんたみたいな、筋肉ゴリラは、脳ミソまで筋肉で出来てるからデリカシーが無いっていうのよ!!」
そのエリカの言葉に今までされるがままだった豪一が反応していた。エリカの手を自らの胸元から力強く外して逆に彼女の胸ぐらを掴んだ。
「お前さん、世の中にはよ、言ってイイこととワルいことがあるんだ、自分の能力を鼻に掛けて、他人を見下すその性質(タチ)は関心しねえな……」
豪一は静かに、しかしエリカの瞳を覗き込むと、威圧的に念を押す様な態度で彼女に怒りをぶつけた。
「2人共、いい加減にせんか!!」
2人の背後で、あのチョビヒゲ司令官の安住が不機嫌そうな顔つきで腕組みをして立っていた。
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