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「はぁ、軽く言ってくれるけど、負担半端ないんだけど……」
「実際に乗ってる訳じゃないから、多少、手荒にやっても構わないわよ!!」
鬱陶し気味に答えるエリカにナターシャは実害がないことを盾に派手にやる様にけしかける。
「彼は、理解してるんでしょうね?、彼、バカだからブッチギレるとヤバいわよ!!」
「うらぁー、黙って聞いてりゃ、好き勝手言いやがって、俺は正常だぞ!!、測定値だけで判断するな!!」
エリカとナターシャのモニターに激昂する豪一の姿がアップで映し出される。ナターシャは下を向きフッと軽く鼻息を漏らすと口角をニヤリと上げて笑みをこぼした。
『なるほどね、測定器械が変じゃなくて、測定する対象が異常って訳ねぇ……、物事っていうのは分からないわね』
『ちょっとまて!?、俺がまるっきり変態みてぇじゃあねえか!!』
調整室内のナターシャに向けて豪一はシュミレーターの中から、思い切り叫び散らす。もちろん、エリカの耳にも大音量で直撃したのは言うまでもなかった。
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