業火の中で……

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その言葉に驚いた豪一が足を滑らせ仰向けに転んだ、エリカも一緒に倒れ込むのだが、倒れた瞬間、豪一は顔面に心地良い柔らかさを感じていた。 (むほっ!!、この肉感的な感触、そして柔らかさ) エリカの巨乳の谷間に顔面を覆われ、豪一はニタニタしていたが、当の本人のエリカには悲劇でしかない。 (………!!) 「わっ、悪りい、悪りい」 明らかに感触を楽しんだ感じの表情を浮かべる豪一の顔面にエリカは強烈な2発目の平手打ちを叩き込んだ。 「あんた、最低ーっよ!!、バカさ加減にも程があるわ」 そう叫び、エリカは顔を真っ赤にして怒りに震えながら両腕を胸元で交差させ、豪一を凄まじい形相で睨み付けていた。 「ちっ、減るもんでもあるまいし、そんなにヒステリックになるなよ、不感症女……」 豪一は、上目遣いでエリカの身体を頭から足元に視線を走らせて、ため息をついた。
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