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同じ頃、ナターシャは暗い自室でパソコンに向かっていた。背後の扉がノックされる。
「大尉、よろしいですか?」
「どうぞ、何かあったの?」
戸口に立つ、アメリカ陸軍兵士にナターシャは振り返りもせず答える。
「"オルタネーター"が外出する様子です」
「何処に行くの?」
「東京都内の"シブヤ"と思われますが」
「監視を付けて頂戴」
「了解致しました」
「後、横田と座間にも連絡を入れて」
そう言うと、ナターシャは戸口に椅子ごと振り返り。兵士に念を押した。
「あの2人は爆弾が歩き回っている様なものだから、面倒なら身柄を拘束してちょうだい」
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