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異常なまでの手際の良さで、在日米軍と自衛隊はギガント共を駆逐していく。
爆裂弾による爆殺、毒ガス化学物質による毒殺、焼夷弾による焼殺などなど、人類はかつて自らの戦争で使った、人殺しの技を遺憾なく発揮してギガントを殺戮していった。
「人類のエゴが剥き出しだな……、自らに必要のないモノに対しては容赦がねぇ」
「あいつらが、必要!?、あんなモノは"廃棄物"以外、何者でもないわ!!」
「少尉殿、完全にゴミ扱いですな、その口調だと」
その"廃棄物"が2人の背後から襲い掛かってくる。不意を付かれたエリカは足を滑らせ、ビルの外に身体が飛び出す。豪一は素早く彼女の左手首を掴んだ。
「少尉殿、もう少しダイエットをした方が……」
「ちょっと、この状況でソレを言うわけ!?、しっかり掴んでなさいよ!!」
そう言いながら、エリカは右手に携えたコルト・ガバメントで窓際のゴブリンを次々と射殺していく。
"また、助けられてしまった"。口惜しい事に二度目の痛恨。とりあえず、早く引き上げてくれと心の中で念じるエリカだった。
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