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ナターシャは、不気味な笑みをたたえて、豪一の方を向いた。
「私は、ねえ……、あの娘を無茶苦茶にしたいのよ」
「なっ、何考えてやがる、あいつは、親友じゃあねぇのか!!」
「だからこそなのよ!!」
「あんたも、アイツを利用してギガントを始末しようって口の輩か?」
「その"コト"なら、あの娘も承知してるわ!!」
「承知してる、してないじゃあねぇ!!、アイツは実験動物じゃあねぇぞ!!」
「あら、あら、ずいぶん熱が入ってるじゃない!?」
「妙な勘繰りはやめろ!!、人間として、どうなんだと聞いてるんだ!!」
「そういう、貴方もあの娘と一緒なのよ」
ナターシャのその言葉に豪一の口は止まった。そう、自分もエリカと同じ実験動物なのだ。人類の未来を切り開く為の人体実験の被験者なのだと改めて気付かされていた。
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