恋愛中毒

たくさん泣いて抜け殻になった私は、恋をするエネルギーをなくした。

高校を卒業するまで、リュウスケと口をきくこともなかった。

だけど。

私の隣で今、リュウスケは眠っている。

拾い集めた服を着て、私はリュウスケの部屋を出た。

私は二十歳になった。
16の１年間の片思いを引きずって、歴代の彼氏なんてサキちゃんだけなんていう不様なことになっている。

報いだ。きっと。

小悪魔になんて私はなれない。