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そうして土方が何人かを相手にした頃だ、
カシャーンという音がし、瞬時にその方へ
振り向くと山南が白組大将を討ち取った姿
が目に入った。
山南が、笑顔で土方へと大将を討ち取った
合図を控え目に送る。
土方もその返答に軽く頷き、
「やったな、山南さん」
と、声を掛けた。
「そこまでぇ────!!!」
一際大きな声が本陣から辺りに響き渡る。
紅組の勝利を告げた、この声の持ち主こそ
、今日の主役であり、総大将をも務める、
近藤勇である。
「よし、これで引き分けだな。
次で勝負が決まるぜ、山南さん。
手を抜くなよ?!」
「土方君、わかってますよ。
私はいつも手を抜いたことなんて
ありませんよ?」
「そりゃ~心強いこって」
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