プロローグ

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ーーとある山中 秋の紅葉が見事に映えるこの山で、今2人の男が山道を駆けていた。 2人は共にその身体に傷を負っており、まるで何かから逃げるように必死の形相である。 「はっ、はっ……どうだ?何とか振り切れたか?」 片方の男が呟く。 右腰には銃の入ったホルスターを装着し、腕には高ランクを示す紋章の刺繍が施されている。 特筆すべきは、男の右腕に青白いオーラが纏われ、輝きを放っていることだろう。 「いや、どうだろうな。 あれは簡単に逃がしちゃくれないだろうよ。」 返事を返す男は、これといった装備はないものの、銃の男と同じ青白いオーラで薄く全身を覆っている。 しかしその背中には痛々しい傷が刻まれ、血の滲み具合からも真新しいものであることがわかる。
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