プロローグ

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一気に相手に近づき、左手の銃を乱射しながら、弾幕をおとりに輝く右手の拳を突き出す。 弾丸は尾で防いだ異形のそれだが、拳は右に身体を捻って避ける。 すんでのところで避けられた男の拳はそのまま真後ろにあった樹木に命中する。 次の瞬間、大人二人分はあろう太さの樹木が、激しく音をたてて折れた。
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