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すごく意外だった。
さりげない気遣いがくすぐったい。
遼と同じ、お仕事をしているカエデくん。
お酒を作ってくれているカエデ君をジーッと観察してると
「そんなに見つめないでよっ」
と、笑われた。
「えっ、あ……ごめんなさい……。」
「あぁっ!怒ってるわけじゃないからっ!!ちょっと恥ずかしいだけ。はい、お酒~。」
慣れた受け答え。
慣れた手つき。
考えるのは遼のこと……。
遼もこうやってお酒を作ってあげるのかな……?
遼もこんな風にお話しているのかな……?
そう思った瞬間、こみ上げる嫉妬。
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