小屋

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通っている病院の数値が推移しないんですって。 ほら、やっぱり愛している人間ならば、大丈夫でしょう。 その人の分も永遠に生きろ、って言うことなのかしらね… でもね、それからもう2年が過ぎようとしているの。 あの子も年を取らない事を、誰かに気付かれる前に隠れなくっちゃ。 私の可愛い聡ちゃん…。」 「聡ちゃん?」 「ええ、そう。 だけどね、問題があるの。孫が一人ぼっちになってしまうわ。 可哀相でしょう? 聡ちゃんもそんな環境で育ったせいか、息子との距離の計り方や、接し方が分からなかったみたいでね、これから沢山有る時間の中で、分かり合えたら良いな、って思っているみたいなの。 でもね、孫には愛する人がいないから、どうしてあげたら良いのか判らなかったの。 だから、会えなくなってしまう前に、孫に会いたくて、聡ちゃんに孫を館に来させてもらったの。」
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