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私がやっとこの声が自分の体の一部だと理解した時、
私の思っていることが全て分かっているかのように
「やっと分かったようね」
と呟く声が聞こえた。
「あんたね…緊張するのも分かるけど、
あんた自身が思っているほど周りはプレッシャーなんてかけているつもりないわ。
もっと気楽にやりなさいよ」
もっともな意見。
「でも…」
私が口を開こうとすると、脳はすかさず言葉をつむいだ。
「でもじゃないでしょ?
結局自分でプレッシャーかけて、自分で自分の首を絞めているだけでしょ?
人間なら必ず失敗する。
しかもあんたはまだ学生なんだし、周りだってあんたが一人の人間だから失敗ぐらいするって分かってるわよ」
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