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春日山に行くぞ。いつもの事ながら、元親に突然言い渡された。
「いつもいつも、急なんだよ…」
半分呆れ気味に、そして内心わくわくしている私が居る。
以前、春日山に無理矢理連れて行かれた時の事。気が付いたら、同年代の道三、義元、そして晴景と仲良くなっていた。元親は、義弘、お虎君(謙信)と酒飲み友達になっていた。
呆れながら、荷物をまとめる。翌日、元親直直に迎えに来た。
「荷物、まとまってるかー?」
「まとまっているが」
「じゃ、とっとと行くぜ!」
元親に手を引かれ、よろけながら城を出る。息子達には何も言わなくても、解っているだろう。
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