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「ハァッ!!ハァッ!!」
全力で逃げているシルト。
その後ろからGBが迫ってくる。
しかし、唐突に前方が爆発した。
黒煙の上がるその場に現れたのは…
GBロボだ。
「は、挟まれた…!!」
「有害ナふぁくたートミナシ駆除シマス!!」
ガシャっとマシンガンが構えられ、狙いを定める機械音がする…
「(もう…終わりだ…!!)」
「ドドドドンッ!!」
…………………………。
銃声の後の衝撃は、シルトには来なかった。
「………?」
恐る恐る、目をあける。
そこにはGBの脳とも言える「核」が破壊され。
動く事ができなくなったGBロボが転がっていた。
「……なんで…?」
「君、大丈夫?怪我は?」
シルトの目の前に降り立ったのは若竹色の髪をした黄色い瞳の少年だった。
「あ、あなたは…?」
「僕はレン。旅人さ。」
ニコッと笑う彼を、シルトは呆然と見ているしかなかった…。
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