―メトロポリス―

5/6
前へ
/14ページ
次へ
GBロボには、対銃弾用の装甲が存在する。 しかし、少年の手にあるのは単なるハンドガンだった。 「な、なんで?ど、どうやって…?」 GBを単なる銃で破壊した少年に、シルトは問い掛ける。 「改造してあるのさ、装甲をぶち抜く位強力にね」 笑って答える少年には驚いた。 呆然と見ているしかない。 「…君、名前は?」 ボーッとしていた。 声をかけられてやっと我に戻る。 「∑あっ、僕はシルトです。」 「シルト君。早く帰った方がいい。ここは危険だからね。」 心配してくれているのだろうか… しかし 「すいません。僕のいた所はもう…。GBにやられました…。」 「………そうか。君、レジスタンスの生き残りだね?」 質問にシルトは頷いた。 「残念だけど、僕にはどうする事もできない。僕にできるのは、君を安全な所まで護衛する位だけど、どうする?」 シルトは考えた。 「………お願いします。」 「分かった。じゃ、早速行くよ。」 歩き出すレンにシルトは着いていった。 「この辺にいる知り合いの神父に頼もう。」 ――――それが物語の始まりだった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加