950人が本棚に入れています
本棚に追加
夕暮れと夜空の狭間は今、大都会のビル群を深い青に染め上げる、空虚な日々と共に。
退屈な仕事、そして退屈な恋人。
鬱積して叩き上げる想い、そして憂鬱で沈んだ想い。
それら全てをアクセルに絡めて、死の直前までアクセルを踏み込んだ。
湾岸線で家路を辿る合間、真夏の雨が降り出す。
歪んだバックミラーに映ったのは過去の私の煌めきか、それとも今の曇りか。
カーステレオから流れるラブソングを消して想いふける。
何故、私はこうなってしまったんだ?
どこから、道を誤った?
そんな後悔の念が頭の中で、ぐるぐると回り巡る……
最初のコメントを投稿しよう!