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いつものように、朝がやってきた。
カーテンの隙間から降り注ぐ木漏れ日、これはかなり暑過ぎる。
そんな中、オレこと、マオは起きた。
「そろそろ、ジークの奴が来る頃だろう。」
俺は予知をしながらにベットから立ち上がり背伸びを始めた。
背伸び中の背中を伝う汗が何とも言えない。
「おーい!!マオ、迎えにきたぞ!!」
扉の外から馬鹿みたいにでかい声が聞こえてくる。
どうやら俺の予知はあたったようだ。
ていっても、いつもの事だからわかった事なのだが。
「はいはい、」
静かに扉まで向かい、扉を開ける。
すると、黒い髪をウルフカットにしていて、目がキレ長くどこか不思議な雰囲気でかっこよさげな少年が部屋に入って来た。
「相変わらず殺風景な部屋だな~」
入って来た少年は、部屋を見渡して言った。
「うるせーよ、ジーク」
「あっ痛ってぇ!」
俺は入って来た少年ことジークの頭を小突いて言ってやった。
このやり取りは二人にとっていつもの事なのである。
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