さすらいの健

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??「大竹ーっ」 顔をあげるとそこには会社の同僚の馬島(以下:馬)がいた。こいつは同じ高校の同級生だ。 大「よぉ」 馬「何してんだこんな時間に?もしかしてバイト帰り?」 大「そっ、お前こそ何してんの?」 馬「今、平岡(高校の同級生)と遊んでた帰りなんだよね。てか大竹すげーな、いつもこんな時間に帰るのかよ」 大「そうだよー、まぢくたくた」 馬「いやー明日も仕事頑張れよっ、おれは休みだけどさっ、ははは。じゃあな」 オレは何も言わずに背中を向け手ふった。 悲しくなる、あんな馬鹿と同じ会社で給料も同じ。仕事なんかおれの方が100倍はしてる。バイトだってしてる、母親と二人暮らしの家の家賃を払うためだ。車のローンだってある。ただ金を払うために働いてるんだよオレ。考えれば考えるほど滅入る。 やめたやめた。 福山雅治の歌に癒してもらいながら家路につき、寝床についた。今日と同じの明日を迎えるために
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