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「あんな?本当に俺が正義の味方なら、手加減してキザな台詞吐いてさぁ帰りたまえって言ってる筈だぜ?それに俺、女とかつるむとか興味ねぇし。まだやるってんなら『Go to hospital』…だぜ?」 「「「!!!!!!…ひぇえぇええぇ!!!!!!」」」 煩いのが去ったか、さて、 「怪我無い?」 少しだけ破られた服を着ている被害者のンナの子に尋ねる。 「あ…有難うございます!!」 「気にすんな。ただ単に苛ついてブチのめしただけだ。俗に言う『むしゃくしゃしてやった』だ。」 「…何か御礼させてくれませんか?何でも言って下さい!私で出来る事なら何でも!!」 『私で出来る事なら何でも』…ねぇ。その台詞、きちんと使う相手選んで言わないと下手したら後悔するよ?…まぁ俺に言ったのはギリ正解だが…。 「『情慈亞』の缶珈琲。」 「え?」 「『クリスタルブレンド』だ。この時期はアイスが旨い。」 俺にはこれで満足。 向こうにしたら予想以下だろうけど。 「あ…はぁ…一個で?」 「構わない。」 俺は『情慈亞』の缶珈琲が大好物なのだ。 横着に着ていた学ランをンナの子に着せる。この時間なら学校でさほど他人に見られる事は無いだろう。
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