文芸部の憂鬱

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俺(零崎紅太)は文芸部員である 今、考えても明らかに場違いだと思う なぜなら… 「おおー、相変わらずがたいがいいですねー。零崎」 「ぶっとばすぞ、カイト。」 身長184センチ、体重80キロ 髪は銀色に染め、黒ピアスがデフォルト 学生服はボロボロでカッターシャツは胸元が大きく開いている どっから見ても完璧な不良だ。 というか昔、確かにそうだったのだが… 「それはそうと零崎、例の新刊買っておきましたよ。」 「おう、悪いな」 ひょんなことからこの鳥谷灰人に関わってしまい 今じゃ、ガラが悪いだけの、普通人になってしまったわけだ 経緯は聞くな、俺のかさぶた、かきむしるような話だから 「他の連中はまだ来ないのか?」 机にあった新刊を手にとりながら何気なく聞く 「ああ、ホームルームが長引いてるっぽいですね」 ギシッと椅子にもたれかかるカイト パソコンをいじってるとこを見るとまた小説を書いてるとこらしい
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