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俺は仮想現実の街で今夜限りの狩り仲間を探す。
ネット上ではキャラクターに自由に名前を付けられる。
性別も自由だ。
この世界での俺は[taku]と呼ばれる男の戦士だ。
自由とはいえ、本名に近い方がなにかと親近感が湧く。
10分程、仲間を検索していただろうか。
突然自分だけに宛てたメッセージがモニターに表示された。
sana:2時間くらいでよろしければ2人で狩りに出ませんか?(^^)
時間をかけるなら、パーティーを組む際の最大人数である6人で役割分担をした方が効率良く稼げる。
しかし、6人集める時間と明日のバイトの事を考えると、悪い提案じゃない。
sanaの職業が騎士である事を確認し、了解のメッセージを送る。
騎士は、戦士よりも高い防御力と僧侶程では無いが回復魔法も使える上級職だ。
この場合、俺の役割は攻撃力重視の装備でダメージを与えるのがメインだろう。
待ち合わせは街の西門。
各自準備をして集合する事になった。
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