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マキシミンの意外な質問にイスピンは目を見開く。
もっていた菜箸は音を激しく立てて落ち、床に転がった。
マキシミンがそれを拾ってイスピンに渡すも、イスピンは未だ驚きを隠せないでいる。
「…………もしかして……聞いてた?」
「と言うか、聞こえたんだ。結構いい歌じゃねぇか。なんか気に入った」
「そう?最近発売された曲なんだけどさ、すごく気に入ってるんだ。マキシミンも気に入ってくれて嬉しいな♪」
「ああ、だからもっと聞いてやるから続き歌えよ」
マキシミンは不適な笑みを浮かべて言った。
「いや、だってそんな……。マキシミンに聞かせられるような大層なもんじゃないしさ……。あっ、CDあるからそっちの方が!」
「お前の歌が聞きたいって言ってんだ。聞かせろよ」
マキシミンはニッと笑う。
「う……」
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