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「まさかとは思うが、女の子の誕生日ごときで依頼を放り出したりしないよな?」
「───っ」
シベリンのヤロー、イスピンのことを可愛がってたじゃねぇか。
イスピンの誕生日に俺がいなかったら──これは自惚れでもなんでもなく、イスピンが落ち込むくらい分かってるだろうが。
「まぁ、そんなに嫌そうな顔をするな。お前がいない間、ちゃんと俺がイスピンを元気付けでおいてやるからさ!な?」
「────……何でお前が……」
マキシミンはしぶしぶながらも、素直に了解の返事をするのにも腹が立つので、わざとらしく大袈裟に溜め息を1つ吐いてから、立ち去り際に答えた。
「依頼はやってやる。ただし──」
「ただし?」
「オレがいない間の、お前の元気付けは必要ねぇよ」
「──おやまあ?」
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