★†クローバーのブローチ†

4/22
前へ
/117ページ
次へ
俺の答えを予想していたのか、 「やっぱり、お前はそう言うだろうと思ってた」 とニヤニヤ笑っているシベリンの顔がムカついたが、今の俺にとっての問題はそんなことよりもイスピンだった。 ──イスピンに何て言おう……。 アイツ、誕生日だのイベントだのと結構そういうのにこだわるやつなんだよな。 俺自身ですらすっかり忘れていたオレの誕生日も、1ヶ月遅れでご丁寧に祝ってくれたし。 そんなイスピンだ。 もし、アイツの誕生日当日に依頼とはいえ、傍にいてやれないと分かったら──ショックを受ける姿が想像出来た。 いや、もしかしたら怒るか、泣き出すか……。 ……泣きはしないか……。 まぁ何にせよロクでもない参事になることは間違いなしだな。 .
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加