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ピーチ「私は…、産まれたときから視力がほとんどなくて…。だから、"星"が何かもしらない。マリオと会っていなかったら、私はなにも知らないまま死んでいたわ」
マリオ「……うん」
ピーチ「…そして、いずれ失うなら、この美しい世界を知るのが嫌だったの。怖くて…、失うのが…皆を失う事が」
マリオ「でも、今ピーチ姫はここにいる。失うのが怖いなら…どうして?」
ピーチ「…マリオがいてくれたからよ」
泣きながらもピーチは、にっこりと儚い笑みを浮かべてマリオの大きな鼻に軽くキスを。
あまりにも急で、そして自然だったのでマリオの顔が真っ赤になるには時間が必要だった。
ピーチ「今、私には星空がみえる。桜も…、湖も、光も。全部マリオの綺麗な"目"に映ってる、私のみたい世界がその"目"にある」
だから、失ってもいい。と呟いてからピーチはルイージが用意した温かい紅茶を一口飲む。
ピーチ「消えてしまう前に、たくさんみて、覚えて…知って。私なりの世界を広げたい…!」
マリオ「…。そう…ですか」
ピーチ「大好きよマリオ」
マリオ「えぇ、僕も今日一目惚れでした…。って、あれ?」
ピーチ「私に世界を教えて?たくさん、たー…くさん」ニコッ
マリオ「…いいですよ、姫のためなら」
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