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『‥‥?だれ、ですか‥?』
どうやら私は、羊さんに支えてもらったようだった。
「俺~‥?俺は芥川慈朗~‥ここに練習試合しに来たんだC~‥」
いや、だったらなんでこんなとこで寝てるの‥?
「今ジローの声しなかったか?」
「え?そうですか?気のせいですよ。」
「‥そうか。」
二人組の人達の会話で、ジローという単語に引っかかった。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥、ジローって、
ここにいる慈朗?
『‥いかなくて、いいの?』
首を傾げると、にっこりと笑って頷いた。
‥‥いいんだ。
「それに、おめぇ抱き心地最高だC~♪」
ギューと抱きつかれる。
‥‥‥苦しい。
「あ、おめぇの名前は?」
『‥‥つねかね、ねこな。』
ぽつ、と名前を言う。
「ねこな?‥んじゃあ漢字は猫に那覇の那だ!」
ドキン、とリズムが乱れた。
『‥なんで、わかるの?』
「んー‥、勘だC~☆」
ガクッと転ける。
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