第一章 日常

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カイン達が通う学校は街の中でも少し高い丘の上にあり、毎朝長い坂道を登らなければならない。 坂を登りきりようやく校門まで辿りつくとカインはへばっていた。 「だらしねーな、カインは」 「今日はオージのペースに合わせたからだよ」 ゼェゼェと肩で息をしながらオージに反論する。 「でも、もう少し体力つけたほうがいいんじゃね?」 「ほっといてよ……」 「ほら、早くクラスわけ見に行こうぜ」 へばっているカインを他所にオージはスタスタと先にクラスわけの紙が張ってある掲示板へと歩いていった。 「うぅ……待ってよオージ」 その後をヨロヨロとカインは追いかけた。
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