どうなる、文化祭

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9月1日、1か月とちょっとあった夏休みも終わり、2学期が始まった。 登校してくる生徒は、海にでも行ってきたのか、もしくは、そんな呑気なことをせず、部活で汗を流した外でやる運動部なのか、肌が黒く日焼けしている生徒もちらほらいる。 他にも、久しぶりに会った友と談笑しながら登校している生徒もいる。 そんなか、玲と愛は、夏休みの出来事を楽しく語り合っていた。 「それでねー、前からレイと理歩が歩いてるの見たときはビックリしちゃった!」 「ソ、ソウダネ……」 玲は片言で答え、もうこの話はやめてくれと思う。 しかし、楽しそうに話す愛にそんなことを言えるはずもなかった。愛もまたそんな玲の様子に気付いていなかった。 そんなとき、突如玲の肩が叩かれた。 「よっす」 「おはよう」 「おはよ」 肩を叩いたのは裕也だった。裕也の他に、拓海と楓がいた。 「おう、おはよう」 「おはよう」
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