記憶のカケラ

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「…イ…ユイ…由!!」  (誰かの声…?) (私は…?一体…誰?由…それが私の名前?) 私がゆっくりと目を開けると、ぼんやりする視界のなかで、誰かが私を優しい眼差しで見つめていた。 私は一瞬その人を見て、何かを思い出しそうになったなのに…。 「…ッ!!」 頭をぐっと締め付けるような痛みに、その浮かびかけた記憶は頭のなかで渦巻く白く濃い霧のなかに消えてしまった。
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