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「あっあの…私は、鷺沼さんとどういう関係ですか?」
「えっ?」
私がそう言って、鷺沼さんをじっと見ていると、鷺沼さんは困ったように微笑んで言った。
「お前の過去と、俺の過去は、どうやら関連しているらしい。」
「過去が…ですか?」
私の質問を無言をもって、肯定した鷺沼さんは言葉を続けた。
「しかも、お前はその過去の記憶のせいで命を狙われていることがわかった。」
「えっ?」
(命を狙われている…って)
どういうこと…と言うように視線をさまよわせていると、鷺沼さんは私の頬を優しく押さえて言った。
「大丈夫だ。俺が守ってやるから…必ず…。俺はそのために、お前の側にいるんだ。」
そう言った鷺沼さんの顔を見ると、とびきり優しい笑顔でかえされた。
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