~第一部~ ①

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先に別荘で“先着”として不審物や不審者の検索、処理を行っていたのは俺の先輩にあたる「天乃 雅樹」さん。 階級は【警部】で、チーム体制での警護の際は班長を任されたりもする。 優秀なベテラン警護官として警護課第2係では大変に評判が良い。 まぁ俺から言わせれば、ただの飲んだくれのおっさんだ。 あの歳でまだ未婚者であり、非番の日には後輩とキャバクラなんかに行くというのだから驚きだ。 俺も新人の頃に天乃さんに連れていかされだが、そこで見た光景を境に天乃さんの自己イメージが崩壊したのは言うまでもないだろう。
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