下らない規則

2/13
1484人が本棚に入れています
本棚に追加
/303ページ
―――藤ヶ丘学園。 今日から通う高校。 今から始まる長い長い物語の舞台はこの学園から始まった。 「金城アゲハです。家庭の事情で引越して来ましたぁ。宜しくねッ」 軽くお辞儀をして頭をあげると、所々空席が目立つ教室が見渡せた。 今日から1年間過ごす教室。 空席が空いてる事には対して何も思わない。だって、この学園はここら辺では有名な不良高校だから… ほら、今だって目に見える景色の中には、色んな色が映ってる。 赤や茶色、黄色に黒…真面目そうな子も何人か居るみたいだけど。 あたしと視線が合うと気まずそうに逸らされる。 だって、あたしの色は金だから… そんなあたしは 金城 アゲハ[カネシロ アゲハ] 今日からこの学園に転校してきた。クラスは2?D。 金髪の胸下までのびたストレートロングの髪は歩くたびに揺れる。 見た目はギャル。 それがあたしだ。
/303ページ

最初のコメントを投稿しよう!