第1章 レンタル執事 Ⅰ

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うちの県の県庁所在地であり、県で一番都会と呼べる場所までの距離だ。 私は、その日たまたま一人で遊びに来ていた。 都会にしかない洋服のお店や雑貨店をぶらぶらと見て回ったり、こっちでは手に入らなくて予約した本を、行きつけの本屋に取りに行ったり。 都会でしか楽しめないことを、一人でゆっくり満喫していた。 そして、たまたま立ち寄ったビルの一角に、新しいお店が出来ているのを見つけた。 お店の看板には、英語で『Rental Butler』と書いてあり。 その下に、小さく、『レンタル執事』、そう書いてあった。
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