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「ちょっと夕っ、大丈夫!?」
「夕は相変わらずドジねぇ」
美晴と律ちゃんが駆け寄ってきた。
あたしは少し恥ずかしくなりながら笑顔で頷いた。
「佑、大丈夫か?」
「ちゃんと見て歩けよー」
転んだ男の人に駆け寄る2人の男の人。
帽子をかぶり、サングラスを掛けた男の人が、あたしと同じように笑顔で頷いていた。
「うん、大丈夫だよー!
ちょっと痛いけどね」
……あれ?
この声…どっかで聞いた気が…。
そんな事を思っていると『ゆう』と言う男の人は立ち上がり、今だに座り込んでいるあたしに手を差し伸べた。
「痛いの?
大丈夫?」
「あっ…ありがとうございます。
大丈夫です」
あたしは有り難く男の人の手に掴まり立ち上がった。
「キミも『ゆう』って名前なの?」
笑顔で聞いてきた男の人に笑顔で返した。
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