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不敵に笑いステージに戻った佑飛さん。
カッコ良すぎです。
ファンの子達は、佑飛さんに急接近したあたしを羨ましそうに嫉妬混じりに見ていた。
けど、今のあたしはそれどころじゃなかった。
何で…たー子?
まさか覚えてるの?
中断したお詫びにと、予定外に1曲歌った佑飛さんだったが、あたしの耳には全く入らなかった。
そんなトラブルがあったが、無事にライブは終了した。
「夕、大丈夫!?」
「ねぇ、佑飛さんに何言われたの?」
次々とファンの子達が帰ってく中で、今だ放心状態のあたしに美晴と律ちゃんが近寄ってきた。
その声にハッと我に返ったあたしは、周りに聞こえないように言った。
「足痛い。
てか、佑飛さん『たー子』って言った。
それと、ライブが終わったら裏口に来てって…」
「えっ?
たー子って何よ?
てか裏口に来て……って!?」
「美晴っ、声大きいよ!!
夕、取りあえず外に出よ」
律ちゃんに支えてもらいながら何とか外に出て、たー子の理由を話した。
その後、言われた通り裏口に行くとスタッフさんらしき人が待っていた。
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