ファン第1号

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「あの状態じゃ帰れそうにないね」     「……ですね」     あぁなった2人は止められない。   長い付き合いから分かっていたあたしは、しばらくその様子を眺める事にした。   そんなあたしの横に佑飛さんが座った。     「あの…佑飛さん。 1つ聞きたいんですけど、いつあたしがたー子だって気付いたんですか?」     「ん? あぁ、1週間前に顔見た時だよ」     また驚いたあたしは、視線を4人から佑飛さんに移した。   佑飛さんはいたずらっ子のような笑みを浮かべながら話しだした。     「見てすぐに分かって、一応確認する為に名前聞いたんだ。 それで確信したけど、まだファンでいてくれてるか分かんなかったからあの時は何も言わなかったんだよ。 でも、今日のライブで見つけて、ファンクラブに入ってるのが分かったから言っちゃった」     そう言って笑う佑飛さんに、あたしはキュン死に寸前です。    
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