夢のような時間

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場所は変わってラピスラズリ。   HEMELのマネージャーさんが送ってくれた。   マスターはあたし達6人を見ると、優しく微笑みながら奥の個室に案内してくれた。   取りあえずビールから…と言う事で、軽い食事と一緒に頼んだ。   料理とビールが揃った所で真人さんが立ち上がった。     「えーっと、ライブの成功と俺等の出逢いにカンパーイ!! で、自己紹介しまーす! HEMELのドラムしてます中本真人(ナカモト マサト)、公表してないけど27でーす!」     HEMELは、下の名前しか公表されてないのに、名字と歳まで教えてくれた。   真人さんが自己紹介を終えて座ると、座ったまま亮さんが口を開いた。     「一応リーダーでギターしてる新井亮(アライ リョウ)、もうすぐ29です」     見た目の通り、落ち着いた大人の男性って感じだった。     「じゃあ次は俺ね! 森田佑飛(モリタ ユウヒ)年が明けたら26だよ」     無邪気な笑顔の佑飛さんに、胸が高鳴った。   そんなあたしをよそに、次は美晴が声を出した。    
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