夢のような時間

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「たー子は誰のファンなの?」     ハスキーの低音が響いた。   って、佑飛さん!?   余計な事を…!!   美晴や律ちゃんみたいに堂々と言えないあたしは、オロオロしてしまった。   すると美晴が笑いながら言った。     「夕は佑飛さんの大ファンなんですよー!! しかも中2の時からHEMEL一筋っ!! 親友のあたし達にもデビューまで内緒にしてたんですよ!」     「ちょっ…美晴っ!!」     何という余計な事を!!   恥ずかしくなり俯いてると、優しく暖かい手が頬に触れた。     「たー子、照れてるの? かーわいいっ!!」     「照れてなんかっ…!! それに、かかか可愛くなんて…!!」     さらに顔を赤くするあたしを見て、みんなが笑った。    
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