夢のような時間

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「あの…あたし達もHEMELファンなんですけど、バレちゃってもいいんですか?」     内緒にしているのにいいのだろうか?   不思議に思っていると、佑飛さんが無邪気に笑った。     「いいの! たー子は特別!! だから友達の美晴ちゃんと律ちゃんも特別なんだよ」     「佑はたー子ちゃんがお気に入りみたいだからなっ!」     真人さんが言うと、佑飛さんは少しムッとした顔をした。     「たー子って呼んでいいのは俺だけなの!! だから真人と亮は夕ちゃんって呼んで!!」     「佑のケチー!」     「ガキの喧嘩じゃないんだから大人しくしてろ。 ほらっ、夕ちゃんが固まってるから」     亮さんが言うと、またみんながあたしを見て笑った。   だって…特別とか言われたら…どうしていいか分かんないじゃん!!   でも…ファン第1号になれて良かったかも…。    
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