夢のような時間

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夢のような一時を終え、フワフワした気持ちのまま家に帰った。   支払いは割り勘のつもりだったのに、亮さんがご馳走してくれた。   明日は日曜日で休みだからと、美晴と律ちゃんが家に泊まる事になった。   順番にお風呂に入り、寝れる体勢を作りながら飲み直していた。     「いやー、まさかHEMELのメンバーと一緒に飲めるなんて思わなかったわ」     「ホントね。 3人ともいい人だったし」     「あたし…夢見てるみたい。 あっ、お礼のメールしなきゃ」     帰り際に、みんなで携帯番号とアドレスの交換をしていたあたし達は、お礼のメールを送る事にした。   亮さんと真人さんからはすぐに返信が返ってきたけれど、佑飛さんからはなかった。     「佑飛さん寝ちゃってるのかな?」     「あの人なら有り得そう! 夕? そんなに心配しなくても大丈夫だって!!」     「うん…。 律ちゃんの言う通り寝てるのかもしれないけど…。 何か子供みたいな人だから心配になっちゃって…」     そんな話をしていたら、あたしの携帯から着信を告げる音楽が鳴った。   もちろんHEMELの曲。   手に取ったあたしは、ディスプレイに出ている名前を見て驚きながらも電話に出た。    
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